四季の良さ
とても、爽やかな陽気です。
スーパー台風が、近づいているなんて信じられません。
それとも、嵐の前の静けさでしょうか。
今ぐらいの陽気が、何をするにもベストです。
もしこの世に、とこ春とか、とこ秋(とはいいませんが)の国が存在するなら、年中、充実した毎日を過ごせそうな気がします。
なのに実際はこのシーズンは非常に短く、大抵暑すぎるか、寒すぎるかです。
私は夏が好きなので、暑いのは構いませんが、寒いのは苦手です。
特に冬の朝は、つらいです。
日本には四季があるから良いといいますが、こと生活の効率のみを追求すれば、四季が無い方が良いのかもしれません。
ロサンゼルスは、平均気温が20℃前後で、雨もほとんど降らないので、世界で一番過ごしやすい都市のひとつだそうです。
空気が乾燥していて、ギターの音が湿気の多い日本などとは違い、乾いた音でよく響くので、西海岸でレコーディングするといい、みたいな事を聞いたことがありますが、最近でもいうのでしょうか。
ともかく私の様に生活の全てが、ある種のルーチンによって成り立っている人間には、とこ春の方が良いのかもしれません。
しかし、やはり四季の恩恵は大きです。
季節を感じることにより、感受性が磨かれ、思索にふけったり、文学や哲学なども発達しやすくなりますし、食べ物が変化し、着る物が変わることによって、生活に創意工夫が生まれます。
風鈴などは、日本独自の涼のとり方です。
音で涼しさを感じるなんて、外国人には、なかなか理解しがたい、まさに日本の風流といえましょう。
特に食べ物は、季節を一番感じやすいし、栄養価も高く、しかも大抵安いので、旬のものはありがたいです。
今だけだから、すぐに過ぎ去ってゆくから、ありがたい。
なんだか限定販売みたいです。
人生も、限定販売みたいなものだと思います。
欲しい物が、いつでも買える、手に入るとは限りません。
その時々しか、楽しめないものが沢山あります。
人生を四季になぞらえることもありますし、それも同じ理屈かもしれません。
私もあと2ヶ月で、いよいよ40歳です。
人生の季節は、夏から秋に変わろうとしています。
人生80年とするなら、そろそろ折り返し地点です。
私は現役100歳を目標にしていますので、それだと折り返しには、まだ10年ありますが、それでも、そろそろ先の事や、自分の時間には限りがあることを、否応なく感じさせられます。
これから実りの秋になるか、それとも凶作になるのか、いずれにせよ、今しかない季節(人生)を楽しみたいです。